新規の現場入場

中四国を中心に深礎工事を手がけている、北陵工業の小野です。

梅雨も明け、一段と日差しが強くなってきましたね。事務所で淹れるアイスコーヒーの氷が、あっという間に溶けてしまう季節になりました。

さて、来週からとある新しい現場が始まります。場所は、高知県の馬路村。緑が深くて、川の水が本当に綺麗な、ゆずの香りがするあの村です。

15年前の景色と、変わらない川の音

実は、馬路村には並々ならぬ思い入れがあります。以前、私が安芸土木事務所に勤務していた頃、馬路村はまさに私の担当管轄でした。

当時は毎日のように公用車を走らせて巡回したり、現場の確認をしたり。泥だらけになりながら、地元の方々とあれこれお話ししたことを今でもよく覚えています。久しぶりにその地名を耳にした瞬間、当時の川のせせらぎや、山を抜ける涼しい風の匂いが一気に蘇ってきました。懐かしさと同時に、背筋がすっと伸びるような、心地いい緊張感が胸に広がっています。

自分が守ってきた場所に、今度は職人として

あの頃は発注者という立場でしたが、今回は北陵工業の常務として、そして現場を造る「つくり手」として馬路村に入ります。立場は変わっても、この地域を守り、次の世代へ繋いでいくという目的はまったく同じです。

深礎工事は、地中深くまで穴を掘り、構造物のいちばん大切な「根っこ」を支える仕事。地味で外からは見えなくなるけれど、誰かの暮らしを絶対に崩さないための、とても誇らしい仕事です。かつて自分が走り回った思い出の場所で、今度は自分たちの手で確かな安心を築き上げられる。こんなに嬉しいことはありません。

来週からの作業、職人たちと息を合わせて、安全第一でしっかりと掘り進めていきます。

新しく私たちの仲間に加わってくれる方とも、いつかこんな風に「あの現場は熱かったね」と、思い出の場所を一緒に振り返られたら嬉しいです。お互いに良い汗を流しながら、未来に誇れる仕事をしていきましょう。